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電動高所作業車のバッテリー交換|費用・交換タイミング・業者選びのポイント

電動高所作業車の全体外観

電動高所作業車のバッテリーは、充電方法を見直すだけで症状が改善するケースが多くあります。ただし、丸1日充電してもすぐに残量が50%以下になる場合は、交換が必要になっているサインかもしれません。この記事では、交換タイミングの判断方法・費用相場・自分でできる交換手順を解説します。

この記事で分かること

  • その症状がバッテリー問題かどうかの判断方法
  • バッテリー交換が必要なタイミングの目安
  • バッテリーの種類と費用相場
  • 自分で交換する方法と業者に頼む場合の注意点
  • 交換より本体買い替えを検討すべき基準

この記事の対象者
電動高所作業車をすでに使用しており、稼働時間の短さや動作の異常が気になっている現場責任者・管理担当者を対象にしています。

目次

まず確認|その症状はバッテリー充電不足かもしれない

電動高所作業車のバッテリー充電不足で起こる症状の一覧図

充電したのに稼働時間が極端に短い

充電したはずなのにすぐ残量が減る場合があります。この症状の多くは、バッテリーの故障ではなく充電不足が原因です。

電動高所作業車はスマートフォンとは異なり、短時間の充電では十分に充電されません。搭載しているバッテリーの本数により変わりますが、残量がほぼゼロの状態から満充電にするには12〜24時間かかります。

作業台の上がり方がおかしい・走行がスムーズでない

以下のような症状もバッテリーの充電不足が原因として考えられます。

  • 作業台(テーブル)の上昇の上がり方がおかしい
  • 前進時の動きがスムーズでない
  • 動作全体が鈍い

これらの症状が出た場合は、まず十分な充電を行ってから再度確認してください。

スマートフォンと同じ感覚で充電していませんか?

問い合わせの多くは、スマートフォンと同じ感覚で充電していることが原因です。

スマートフォンは1時間充電すれば1時間以上使えますが、電動高所作業車は同じではありません。搭載しているバッテリーの本数により変わりますが、残量ほぼゼロから満充電まで12〜24時間かかります。

[写真挿入:充電器をコンセントに挿している状態・充電ランプが点灯している写真/ファイル名 aerial-platform-charger-connected.jpg/代替テキスト「電動高所作業車の充電器をコンセントに接続した状態」]

電動高所作業車の正しい充電方法

電動高所作業車の正しい充電方法とフル充電までの時間を示した図

フル充電には12〜24時間かかる

バッテリーの残量がほぼゼロの状態から充電する場合、搭載しているバッテリーの本数により変わりますが、フル充電には12〜24時間が必要です。

途中で充電を止めてしまうと、十分な稼働時間が確保できません。充電が不十分なまま使用を繰り返すと、残量低下による電圧降下で出力が落ち、動作が鈍くなったり挙動がおかしくなることがあります。

作業後・前日に充電しておくのが基本

充電のタイミングとして、以下の2つをお勧めします。

  • 作業が終わったらすぐに充電する
  • 翌日の作業が控えている場合は、前日のうちに充電を完了しておく

これだけで稼働時間の短さに関する問題の多くは解決します。

バッテリー交換が必要なタイミングの判断方法

電動高所作業車のバッテリー交換が必要なサインをまとめた図

丸1日充電してすぐに残量50%以下になる場合が目安

充電方法を見直しても改善しない場合は、バッテリー自体の劣化が考えられます。

交換を検討する目安は、丸1日充電して作業を開始した後にすぐ残量が50%以下になる場合です。充電効率が落ちているサインかもしれません。

ただし、作業の内容や稼働時間によって個人差があるため、この基準はあくまで目安になります。

専用計測器がない場合は体感で判断する

バッテリー内部の充電効率を正確に計測するには専用の計測器が必要です。通常の電圧計ではバッテリー内部の状態まで判断できません。

専用計測器を持っていない場合は、「充電時間の長さに対して使える時間が明らかに短い」と体感で感じたタイミングを交換の基準にしてください。

[写真挿入:バッテリー計測値の参考写真(手元にあり)/ファイル名 aerial-platform-battery-measurement.jpg/代替テキスト「電動高所作業車のバッテリー計測値の参考例」]

交換前にまず試してほしいこと|バッテリー強化補充液

電動高所作業車のバッテリー交換前に試すバッテリー強化補充液の解説図

バッテリーを交換する前に、まずバッテリー強化補充液を試してみてください。

バッテリーの上部にはキャップがついており、そこから補充液を入れることができます。バッテリー内部の液は使用中に蒸発して少しずつ減っていきます。補充液を入れることで充電効率が回復するケースがあります。

ただし、密閉型(シールド型)のバッテリーの場合はキャップがなく、補充液を追加することができません。まず自分のバッテリーが開放型かどうかを確認してから試してください。

補充液はAmazonで200〜300円程度で購入できます。バッテリーを交換する前にまずこちらを試してみることをお勧めします。

[写真挿入:①バッテリー上部のキャップ部分のアップ写真(battery-cap-top.jpg/代替「バッテリー上部の補充口キャップ」) ②バッテリー強化補充液の商品写真(battery-supplement-liquid.jpg/代替「バッテリー強化補充液の商品例」)]

電動高所作業車のバッテリーの種類と費用相場

電動高所作業車のディープサイクルバッテリーEB100の種類と費用相場の図

ディープサイクルバッテリーとは

電動高所作業車には「ディープサイクルバッテリー」が使われています。自動車やトラックに搭載されている鉛バッテリーとは種類が異なります。

ディープサイクルバッテリーは繰り返し充放電することを前提に設計されており、自動車用の鉛バッテリーより価格が高くなります。よく使われる型番として「EB100」があります。

[写真挿入:EB100バッテリー本体・型番が確認できるラベルの写真/ファイル名 battery-eb100-overview.jpg/代替テキスト「電動高所作業車に使用されるEB100ディープサイクルバッテリー」]

バッテリー1本あたりの費用相場

現在のバッテリー(EB100)の費用相場は、1本あたり2万〜2万7千円です。これはバッテリー本体の価格のみです。業者に交換を依頼する場合は、別途工賃がかかります。

使用本数によってコストが変わる

電動高所作業車はバッテリーを複数本使用します。機種によって本数が異なります。

使用本数費用の目安(本体のみ)
2本4万〜5万4千円程度
4本8万〜10万8千円程度

交換前に、自分の機械が何本のバッテリーを使用しているか確認してください。

バッテリーを自分で交換する方法

電動高所作業車のバッテリーを自分で交換する3ステップの手順図

バッテリーの交換は、手順を守れば自分でできる作業です。

  1. 現在のバッテリーの配線の状態を写真に撮る
  2. 古いバッテリーを取り外す
  3. 新しいバッテリーを写真の通りに配線して設置する

[写真挿入:バッテリーの配線例の写真(手元にあり)/ファイル名 aerial-platform-battery-wiring.jpg/代替テキスト「電動高所作業車のバッテリー配線の接続例」]

ただしバッテリー1本の重さはかなりあります。腕に自信がない方・工具がない方は無理に自分で行わず、業者に依頼することをお勧めします。

業者に依頼する場合の選び方と注意点

業者に依頼する場合は以下の2つが主な選択肢です。

  • 近くの自動車屋:バッテリー交換は簡単な作業のため、対応可能な場合が多い
  • メーカー指定工場:機種への理解が深く、合わせて部品・消耗品の点検も依頼できる

業者に頼む場合はバッテリー本体の代金に工賃とマージンが加算されます。自分で交換するより費用は高くなります。

バッテリー交換のタイミングで、タイヤの状態・油圧系統の点検も一緒に依頼することをお勧めします。他の消耗品の状態を把握しておくことが、後のトラブル防止につながります。

バッテリーをそのまま使い続けるとどうなるか

バッテリーが劣化した状態で使い続けても、基本的に機械が壊れるような大きな問題は起きません。

ただし、以下のようなリスクがあります。

  • 充電時間が長いわりに稼働時間が短く、作業効率が下がる
  • 残量不足で機械が現場の途中で止まってしまう
  • 止まった機械が作業スペースの邪魔になる
  • 作業そのものが止まってしまう

現場の状況によっては、機械が途中で止まることで大きな支障が生じる場合があります。

交換より本体買い替えを検討すべき場合

電動高所作業車のバッテリー交換と本体買い替えの判断基準を比較した図

バッテリー以外にも劣化・消耗がある場合

バッテリーだけでなく、以下のような劣化・消耗がある場合は本体の買い替えを検討することをお勧めします。

  • タイヤの摩耗が激しい
  • 油圧系統(シリンダー・ホース)から油が漏れている

バッテリー交換費用と修理費用を合わせると、本体を買い替えた方が安上がりになる可能性があります。なお、ここでいう買い替えはあくまで中古への買い替えを指します。新車をご希望の場合は、新車の費用とメンテナンス費用を十分に比較した上で判断してください。

中古への買い替えという選択肢

本体の買い替えを検討する場合は、中古も選択肢に入れることをお勧めします。

中古品は新車と比べて大幅にコストを抑えられます。バッテリー交換費用+修理費用の合計と中古本体の購入費用を比較して判断することが重要です。

よくある質問

Q. バッテリー交換は自分でできますか?
A. 現在の配線を写真に撮って同じように再設置するだけの作業です。ただしバッテリーはかなり重いため、腕に自信がない方や工具がない方は業者に依頼することをお勧めします。

Q. 電動高所作業車用のバッテリーはどこで買えますか?
A. ネット通販や自動車部品店で購入できます。電動高所作業車にはディープサイクルバッテリーが必要です。自動車用の鉛バッテリーとは種類が異なりますので、購入時に確認してください。

Q. 補充液はどんなものを買えばいいですか?
A. 「バッテリー強化補充液」で検索するとAmazonで200〜300円程度で見つかります。ただし密閉型(シールド型)バッテリーには使用できません。まずバッテリーの種類を確認してから試してください。

Q. バッテリーの寿命はどのくらいですか?
A. 一般的には3〜4年とされていますが、使用頻度や充電方法によって大きく異なります。毎日使用する機械と月数回しか使わない機械では、消耗の速さが変わります。

まとめ

電動高所作業車のバッテリー交換に関する確認事項と判断基準の総まとめ表
確認事項判断基準
症状の確認まず充電時間・方法を見直す
交換の目安丸1日充電してすぐ残量50%以下になる場合
交換前の対処バッテリー強化補充液を試す(Amazon200〜300円)※開放型のみ
費用相場バッテリー1本あたり2万〜2万7千円(EB100)
交換方法自分でも可能。重量があるため注意
買い替え基準バッテリー以外にも劣化がある場合は中古への買い替えも検討

バッテリー以外の劣化が気になる場合や中古への買い替えを検討している場合は、以下の記事も参考にしてください。

▶ 新車vs中古の電動高所作業車|状態の判断ポイントを現場目線で解説

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この記事を書いた人

とある建機販売会社に勤務。
整備や販売の現場に日々携わっています。
実際に機械を見て、触ってきた経験をもとに、購入、買換え、メンテナンスなど役立つ建機情報を分かりやすくお届けします。

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