発電機を借りるか買うかは、「年に何日使ったか」ではなく「現場に何日・何か月置いたか」で比べます。レンタル料は稼働しない日も含めた暦日で積み上がるためです。25kVAで前提を置いて試算すると、分岐点は据え置きなら年2〜3か月前後、スポット利用なら年数十日の範囲に出ました。ただし前提次第で動く数字で、断定はできません。

この記事で分かること・対象者
この記事で分かることは、次のとおりです。
- 発電機のレンタル料が「暦日」で積み上がる仕組みと、月極への切り替え
- 25kVAのレンタル料金の公開例と、日額以外にかかる費用
- 中古で買って持つ場合の年間コスト(残価・整備・税)の考え方
- 損益分岐の日数・月数を出す式と、前提を置いた試算例
- 金額以外の判断軸と、電気事業法の手続きの扱い
対象は、可搬型ディーゼル発電機(デンヨーDCA・AIRMAN(エアマン、旧 北越工業)SDG・日本車輌NES)を借りるか買うかで迷っている中小建設会社の経営者・購買担当・現場責任者の方です。25kVA前後を年に何回か、または何か月か使っている方を想定しています。キュービクルや非常用自家発電設備などの据置型は対象外です。
記事中の料金・価格は、2026年9月15日時点で閲覧した公開情報です(中古の掲載価格と買取相場は9月14日閲覧)。当社の販売価格は載せていません。
まず結論:発電機は「現場に置いた日数」で比べる
レンタル料は稼働しない日も発生する
発電機は、工期中ずっと現場に据え置いて電源にする使い方が多い機械です。確認できた会社の条件を見ると、料金は「発電機を動かした日」ではなく「現場にあった日」で計算されています。次のような記載です。
- オータツのレンタルFAQ:日極単価は「納入日〜引上日まで毎日発生」
- 同FAQ:GW・お盆・年末年始などの長期休業時も「稼働休止に伴うレンタル費の減額はございません」
- 同FAQ:最低保証日数が5日なら、1日だけの使用でも5日分の請求になる例
- カイノスレンタルの利用基本事項:レンタル期間は「当社のヤードから出荷した日より、戻った日まで」
- 日本キャタピラーの解説:補償料(サポート料)は日極で、使用の有無にかかわらず発生する
土日休工の現場でも、請求は土日を含む日数になり得ます。稼働日で数えると、レンタル費を少なく見積もってしまいます。
長く借りると「月極」に切り替わる
レンタル料金には、1日単位の「日極(ひぎめ)」と、1か月単位の「月極(つきぎめ)」があります。日本キャタピラーの解説では、借りる期間が短いほど単価が高くなる、とされています。
カイノスレンタルの25kVAの商品ページには「切り替え日数 20日」と表示されています。同社のDCA-25LSKEは日単価5,000円・月単価10万円(税別)なので、20日分の日単価が月単価と同額になります(筆者計算)。20日を超えるあたりから月単価の方が有利になる設計と読めますが、表示の正確な意味は同社に確認してください。
このため、損益分岐は次の2本立てで考えます。
- 数日ずつ何回も借りる使い方(点在する工事・イベント・停電対応):年何日で分岐するか
- 数か月の工期に据え置く使い方:年何か月で分岐するか
発電機のレンタル料金の公開例(25kVA中心)
ここで挙げるのは、料金の幅を知るための例です。会社・地域・時期・取引条件によって料金は違います。税区分や更新時期もそろっていないため、どこが高い・安いという比較にはなりません。実際の料金は、必ず利用する会社の見積もりで確認してください。
日極・月極の掲載例
- アクティオ「代表機種価格表」(取引先コードをお持ちでないお客様向けの参考単価・税込):発電機DS/S 25/20kVAはレンタル料14,850円/日、サポート料440円/日、基本料4,950円/回。月極の表示はなし。同社は地域の状況で価格が変動する可能性があるとしています
- カイノスレンタル(愛知県安城市。税別。9月15日閲覧):DCA-25LSKEは日単価5,000円、月単価10万円、セーフティサポート料150円/日、基本管理料600円/回。SDG25AS(第3次)、DCA25USI(二次排ガス)は日単価3,500円、月単価7万円、100円/日、400円/回
- 南部興産(2022年3月更新の表・税別):SDG25AS-7B1は1日5,000円、1か月9万円、2か月17万2,000円、3か月24万6,000円、4か月31万2,000円。ほかに基本料1,000円、補償料300円/日、保証日数2日
- レント(メディア記事の相場・税区分の記載なし):25kVAの日額5,000〜1万1,000円、月額15万円
同じ25kVAでも、型式や仕様によって料金が分かれている会社があります。見積もりを比べるときは、型式までそろえて見てください。
日額のほかにかかる費用
レンタルは「日額×日数」だけでは総額になりません。公開情報から、次の費用が別にかかり得ることが分かります。
- 補償料(サポート料):1日ごとにかかります。発電機を動かさない日も発生します
- 基本料(基本管理料):借りる1回ごとにかかります
- 搬出入費(回送費):現場までの往復の運搬費です。公開されている金額は見つかりませんでした。距離と機種で変わるため、見積もりで確認してください
- 長時間運転の割増:南部興産の表には「1日10H超」の欄があり、25kVAで500円/h(税別)です。夜間や24時間の連続運転では、日額に上乗せされる場合があります
- 洗車費・破損時の復元費:日本キャタピラーの解説で、発生しうる費用として挙げられています
カイノスレンタルの利用基本事項では、燃料費と搬出入費は借りる側の負担です。法令で定められた日常点検や月例点検も、借りる側の責任と負担とされています。
中古で買って持つと、年いくらかかるか
購入価格:中古25kVAの掲載価格
BIGLEMONとアールエス産業で確認した25kVAの中古掲載価格は、使用機で70万〜105万円でした(税抜、2010〜2019年式、818〜14,232時間)。2023年式・1時間の未使用に近い機体は145万円です。これは売り出し価格で、成約価格ではありません。
アールエス産業は「価格はすべて弊社渡しの価格」としており、運賃は別です。
価格の見方の詳細は、関連記事「中古発電機の価格相場はどう見る?新品・中古・買取の「価格の段」で分かる13〜220kVAの掲載例と値段の差の理由」で解説しています。
残価:手放すときの売却見込み額を差し引く
発電機は、中古になっても値が残る機械です。購入価格をそのまま保有年数で割ると、購入側のコストを高く見積もってしまいます。
グロースパワー「セカイ査定」が公開している買取相場の参考(税別)は、次のとおりです。
- デンヨーDCA25LSK(2011〜2014年頃):15万〜40万円
- 北越SDG25S(2010〜2013年頃):10万〜30万円
- 日本車輌NES25TIL(2012〜2013年頃):10万〜30万円
同社は「経済情勢・状態・買取地域により相場は変動します」としています。輸出向けの場合は、港までの回送費用が買取金額から差し引かれる旨の記載もあります。売却見込み額は状態や時期で大きく変わり、保証される金額ではありません。
維持費:整備の頻度は取扱説明書で分かる
デンヨーDCA-25LSKEの取扱説明書にある定期点検整備一覧表では、主な整備の間隔が次のように示されています。
- エンジンオイルとオイルフィルタの交換:初回50時間、以後200時間ごと。エンジンオイルは、時間に達しなくても6か月に1度は交換
- 燃料フィルタエレメント:100時間ごとに洗浄、400時間ごとに交換
- エアクリーナエレメント:200時間ごとに点検・清掃、500時間ごとに交換
- 冷却水とホース類:2,000時間ごとに交換(時間に達しなくても2年ごと)
年1,000時間運転するなら、オイル交換は年5回程度です(筆者計算)。レンタルでは、機械の管理は基本的にレンタル会社が行います。ただし、日常点検や月例点検を借りる側の責任と負担とする会社もあります(カイノスレンタルの利用基本事項)。長期間の連続運転中の整備を誰がどの費用で行うかは、契約で確認してください。購入すると、これらをすべて自社で手配します。整備費用の金額は公開情報が見つからなかったため、後の試算では「仮定」として置きます。
その他の保有コスト
- 運搬:DCA-25LSKEの整備質量は740kgです。カイノスレンタルの商品説明には「ユニック車でラクラク運搬できます」「2tユニック車でユニックブームを収納しても干渉しない全高1045mm」とあります。自社にユニック車がなければ、現場ごとに運送費がかかります
- 保管場所と保険:置き場所の確保や、盗難・破損に備える任意保険の費用です
- 償却資産の固定資産税:東京都主税局の案内では、税率は1.4%です。課税標準額が150万円未満なら課税されません(免税点)。ただし、この150万円は発電機1台ごとではなく、同じ区内(東京23区の場合。ほかの地域では市町村ごと)で持っている償却資産の評価額を合計した額で判定します。ほかにも償却資産を持っていれば、発電機の分も課税されることがあります。毎年1月1日時点で持っている償却資産を、1月31日までに申告します。免税点の判定や申告先は、所在地の市区町村や税理士に確認してください
- 故障時の修理費と代替電源:発生時期も金額も予測できません
税務上、購入した発電機はレンタル料と違って、払った年に全額を費用にするのではなく、減価償却で数年に分けて計上するのが一般的です。考え方はよくある質問のQ4にまとめました。実際の処理は、必ず税理士に確認してください。
燃料費は比較から外す
燃料費は、レンタルでも購入でも使う側が負担します。同じクラスの発電機を同じだけ運転すれば、燃料費はおおむね同じになるため、比較から外します(型式や年式で燃料の消費量が違えば差は出ます)。ただし、燃料満タン返却などの条件がある場合は見積もりで確認してください。

損益分岐を出す計算式
レンタルと保有の年間コストを、次の式で出します。
- 年間のレンタル費(日極)=(日額+補償料/日)×現場に置く暦日数+基本料×回数+往復回送費×回数
- 年間のレンタル費(月極)=(月額+補償料/日×30)×月数+基本料×回数+往復回送費×回数
- 年間の保有費=(購入価格+購入時の輸送費など−売却見込み額)÷保有年数+年間維持費+自社運搬費
損益分岐は、年間の保有費をレンタルの単価で割って出します。
- 損益分岐の日数=年間の保有費÷(日額+補償料/日)
- 損益分岐の月数=年間の保有費÷(月額+補償料/日×30)
この式では、レンタルの基本料・回送費と、保有側の自社運搬費をどちらも省いています。借りる回数が多ければレンタル側の費用が増えて、分岐点は下がります。自社で運ぶ手段がなく現場ごとに運送を頼むなら、保有側の費用が増えて、分岐点は上がります。運搬の費用は、自社の実情に合わせて両方に入れてください。
25kVAで試算:年何日・何か月で分岐するか
以下は、すべて前提を置いた例です。計算は筆者によるもので、金額は税抜で扱っています(レントの相場記事は税区分の記載がないため、そのまま使っています)。
保有側の前提
- 購入価格95万円(中古使用機の掲載例70万〜105万円の範囲内で仮定)+輸送費など5万円(仮定)=100万円
- 5年保有して20万円で売却できたと仮定(買取相場の参考15万〜40万円の範囲内。ただし対象年式が違い、保証される額ではない)
- 年あたりの購入費:(100万円−20万円)÷5年=16万円
- 年間維持費:8万円(仮定。オイル・フィルタ類の交換、2年ごとの冷却水・ホース交換の按分、バッテリー、保険、保管などを想定。運転時間や整備の外注の有無で大きく変わる)
- 自社運搬費:0円として省略(仮定)
- 購入資金にかかる金利(借入なら利息)は含めていません
- 年間の保有費:16万円+8万円=24万円
維持費8万円には公開情報の裏付けがありません。ご自身で試算するときは、整備工場の見積もりや保険料の実額に置き換えてください。
ケースA:日極で借りる場合(数日ずつのスポット利用)
以下の単価は公開例の中から選んだ数字です。会社によって税区分・取引条件・型式が違うため、会社どうしの料金を比べたものではありません。
- 日額5,000円+補償料150円=5,150円/日(カイノスレンタルDCA-25LSKEの税別表示):24万円÷5,150円≒46.6で、約47日/年
- 日額1万1,000円(レントの相場記事の上限、補償料は含めず):24万円÷1万1,000円≒21.8で、約22日/年
注意したいのは、連続20日程度で月極に切り替わる会社がある点です。日極で年47日借りるのは、「数日ずつ何回も借りる」使い方にあたります。その場合は回ごとに基本料と回送費が加わり、レンタル側の費用は増えます。ただし、買った場合も現場ごとに運ぶ費用がかかります。どちらに運搬費が多くかかるかで、分岐点は上下します。
ケースB:月極で借りる場合(工期中ずっと据え置き)
- 月額10万円+補償料150円×30日=10万4,500円/月(カイノスレンタルDCA-25LSKEの税別表示):24万円÷10万4,500円≒2.30で、約2.3か月/年
- 月額7万円+補償料100円×30日=7万3,000円/月(カイノスレンタルSDG25AS(第3次)、DCA25USI(二次排ガス)の税別表示):24万円÷7万3,000円≒3.29で、約3.3か月/年
- 月額15万円(レントの相場記事、補償料・基本料・回送費は含めず):24万円÷15万円=1.6で、約1.6か月/年
この前提では、同じクラスの発電機を年に2〜3か月以上現場に置き続けるなら、中古で持つ方が安くなりやすい結果です。年に1か月程度の据え置きなら、どの月額の例でも、基本料・回送費を除けばレンタルの年間コストは保有費24万円を下回ります。
前提を変えると分岐点はこう動く
保有側の前提を変えて、月額10万4,500円・日額5,150円(カイノスレンタルDCA-25LSKEの税別表示)で計算し直しました。
- 売却できない(残価0円):100万円÷5年+8万円=28万円/年。約2.7か月、または約54日
- 維持費が倍の16万円:16万円+16万円=32万円/年。約3.1か月、または約62日
- 購入価格105万円(輸送費込み110万円)・売却40万円(買取相場の参考の上限):70万円÷5年+8万円=22万円/年。約2.1か月、または約43日
分岐点は、この試算ではおおむね「据え置きで年2〜3か月」「スポットで年数十日」の範囲に出ました。ただし、レンタル単価・残価・維持費のどれを変えても動きます。この数字をそのまま自社に当てはめず、自社の見積もりで計算し直してください。


「自社の場合はどうなるのか」を確かめたい方は、次の3点をお送りください。
- 使う発電機のクラス(kVA)
- 昨年、現場に置いた日数または月数
- 今のレンタルの日額・月額(分かる範囲の金額で結構です)
中古で買った場合との比較を試算し、条件に合う在庫をあわせてご案内します。
自分の数字で損益分岐を計算する手順
次の順で数字を埋めると、自社の損益分岐を出せます。
- 必要な発電機のクラス(kVA)を決める
- 昨年の現場ごとに、発電機を置いた暦日数と借りた回数を書き出す
- 見積書の切り替え日数を確認し、それを超える現場は月極、それ以外は日極に振り分ける
- 年間のレンタル費を出す:日極分(単価+補償料)×日数+月極分(月額+補償料×30)×月数+基本料×回数+往復回送費×回数
- 年間の保有費を出す:(購入価格+輸送費−売却見込み額)÷保有年数+年間維持費+自社運搬費
- 4と5を比べ、保有費の方が小さければ購入寄りと判断する
売却見込み額と維持費は、手順の中でもっとも不確かな数字です。売却見込み額を低め、維持費を高めに置いても保有費の方が小さいか、一度確かめておくと安心です。
必要なクラスがまだ決まっていない場合は、先に容量を確定させてください。関連記事「発電機の容量(kVA)の選び方|必要容量の計算と「始動電流」の落とし穴」で、計算方法を解説しています。

数字だけで決めない判断軸
工事で指定される型式を満たせるか
国土交通省の土木工事共通仕様書(案)では、直轄工事でディーゼルエンジン出力7.5kW以上260kW以下の発動発電機(可搬式)を使う場合、排出ガス対策型建設機械等を使用することとされています。騒音振動対策技術指針でも、可搬式は低騒音型建設機械の使用が原則です。自治体工事や民間工事は、それぞれの仕様書によります。
中古で買うなら、使う工事の指定を満たす型式を選ぶ必要があります。レンタルなら、現場ごとに指定を満たす機体を選べます。
現場ごとに必要な容量が変わるか
25kVAで足りる現場と45kVAが必要な現場が混在するなら、レンタルの方が柔軟です。1台を買っても、容量が合わない現場では結局借りることになります。
必要なときに借りられるか
レンタルは、その時点の在庫次第です。所有していれば、自社の都合ですぐに使えます。災害時や繁忙期に確実に電源を確保したいかどうかも、判断材料になります。
故障したときに誰が対応するか
レンタルなら、故障時に交換機の対応が期待できます(条件は各社に確認してください)。所有している場合は、修理の手配と、修理期間中の代わりの電源を自社で用意します。
使わない期間も管理が要る
取扱説明書では、エンジンオイルは時間に達しなくても6か月に1度の交換とされています。冷却水とホース類も2年ごとの交換です。現場に出ない期間が長くても、保管と整備の手間はなくなりません。
電気事業法の手続きは、借りても買っても必要
出力10kW以上の可搬型ディーゼル発電機は小出力発電設備にあたらないため、建設現場などで使う場合は、保安規程の届出や電気主任技術者の選任(または外部委託の承認など)の手続きが必要です。保安規程とは、電気設備の保安のためのルールを定めた文書です。電気主任技術者は、その保安の監督を担う技術者を指します。
経済産業省の通達「移動用電気工作物の取扱いについて」では、これらの届出は「移動用電気工作物を設置して使用する者」が行うとされています。経済産業省(当時の原子力安全・保安院)の案内(平成23年。現在も経産省のページに載っています)でも、リース業者等から借り受けて使う場合に手続きが必要と示されています。つまり、借りても買っても、発電機を設置して使う側が行います。
25kVAのDCA-25LSKEは、取扱説明書の三相定格出力が20/25kVA(50/60Hz)、定格力率0.8です。kWに直すと16/20kWとなり(筆者計算)、10kWを上回ります。
借りるか買うかで、これらの手続きがなくなるわけではありません。なお、保安規程には修理・保管・点検・整備・使用・据付などの方法を定めることとされています(通達「移動用電気工作物の取扱いについて」)。自社で保管・整備する場合も含めて、必要な手続きは使用する場所を管轄する産業保安監督部に確認してください。
よくある質問
Q1. 年に1〜2回、数日だけ使う程度でも購入を考えるべきですか
この記事の前提では、日極の分岐点は約22〜47日/年でした。年に数日なら、この前提ではレンタルの方が年間コストは小さくなります。ただし、最低保証日数や基本料・回送費が回ごとにかかる点は見積もりで確認してください。
Q2. 24時間運転や夜間運転だと、レンタル料は変わりますか
変わる場合があります。南部興産の表(2022年3月更新・税別)では、1日10時間を超える運転に25kVAで500円/h、45kVAで600円/hの欄が設けられています。長時間運転の予定がある場合は、見積もりの時点で伝えてください。
Q3. 45kVAでも同じ考え方で計算できますか
計算式は同じです。45kVAの中古使用機(デンヨーLS系・AIRMAN SDG・日本車輌NES)の掲載価格は80万〜145万円(税抜)でした。レンタルの公開例は、アクティオの代表機種価格表(取引先コードをお持ちでないお客様向けの参考単価・税込)で16,500円/日、南部興産の表(2022年3月更新・税別)で1日6,000円、1か月10万8,000円です。税区分・更新時期・取引条件が違うので、どちらが高い・安いという比較にはなりません。これらを式に入れ、自社の見積もりで置き換えてください。
Q4. 減価償却や固定資産税は、どう考えればよいですか
購入した発電機は、原則として資産に計上して減価償却します。償却資産として固定資産税の申告対象にもなります。中古資産の耐用年数の考え方は、関連記事「中古発電機の価格相場はどう見る?新品・中古・買取の「価格の段」で分かる13〜220kVAの掲載例と値段の差の理由」のQ4で解説しています。実際の処理は、必ず税理士に確認してください。
まとめ
- 発電機のレンタル料は、稼働日ではなく現場に置いた暦日で数える
- 長く借りると月極に切り替わるため、分岐点は「年何日」と「年何か月」の2本立てで考える
- レンタルは日額のほかに補償料・基本料・回送費・長時間割増を足した総額で見る
- 保有費は「購入価格−売却見込み額」を保有年数で割り、維持費を足して出す
- 燃料費は両方にかかるので比較から外す
- 電気事業法の手続き(保安規程・主任技術者)は、借りても買っても使う側が行う
- 試算の分岐点は前提を置いた例であり、自社の見積もりで計算し直す
自社の条件で「借りる・買う」を試算します
次の3点をお送りいただければ、今のレンタルと中古で買った場合の年間コストを比べて試算します。
- 使う発電機のクラス(kVA)
- 昨年、現場に置いた日数または月数
- 今のレンタルの日額・月額(分かる範囲の金額で結構です)
試算の結果とあわせて、条件に合う中古発電機の在庫もご案内します。レンタルの方が安くなる結果なら、そのままお伝えします。「据え置きは年に2か月くらい」といった大まかな数字からでもご相談いただけます。
関連記事
- 発電機の容量(kVA)の選び方|必要容量の計算と「始動電流」の落とし穴
- 中古発電機の価格相場はどう見る?新品・中古・買取の「価格の段」で分かる13〜220kVAの掲載例と値段の差の理由
参考にした情報源
- オータツ レンタルFAQ(単価・期間設定) https://www.otatsu.co.jp/faq/unitcost/
- 日本キャタピラー Cat建機研究所「建機のレンタル入門」 https://www.nipponcat.co.jp/blog/introduction/rental.html
- レント「発電機のレンタル料金はいくら?」 https://www.rent.co.jp/media/generator/generator-rental-fees/
- アクティオ 代表機種価格表 https://www.aktio.co.jp/guide/rental_form/no_code/price_list/
- カイノスレンタル 発電機25KV 環境保護ベース仕様一体型(DCA-25LSKE) https://www.mikawa-kainos.com/rental/%e7%99%ba%e9%9b%bb%e6%a9%9f%ef%bc%92%ef%bc%95%ef%bd%8b%ef%bd%96%e3%80%80%e7%92%b0%e5%a2%83%e4%bf%9d%e8%ad%b7%e3%83%99%e3%83%bc%e3%82%b9%e4%bb%95%e6%a7%98%e4%b8%80%e4%bd%93%e5%9e%8b/
- カイノスレンタル 極低騒音発電機25KVA(SDG25A) https://www.mikawa-kainos.com/rental/%E6%A5%B5%E4%BD%8E%E9%A8%92%E9%9F%B3%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%A9%9F%E3%80%80%EF%BC%92%EF%BC%95%EF%BD%8B%EF%BD%96%EF%BD%81%E3%80%80%EF%BD%93%EF%BD%84%EF%BD%87%EF%BC%92%EF%BC%95%EF%BD%81/
- カイノスレンタル 極低騒音発電機25KVA(DCA25USI) https://www.mikawa-kainos.com/rental/%E6%A5%B5%E4%BD%8E%E9%A8%92%E9%9F%B3%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%A9%9F%E3%80%80%EF%BC%92%EF%BC%95%EF%BD%8B%EF%BD%96%EF%BD%81%E3%80%80%EF%BD%84%EF%BD%83%EF%BD%81%EF%BC%92%EF%BC%95%EF%BD%95%EF%BD%93%EF%BD%89/
- カイノスレンタル レンタル機使用基本事項 https://www.mikawa-kainos.com/guide/rental-usage/
- 南部興産 発電機レンタル https://e-nambu.com/rental/powersource/generator.html
- 経済産業省 建設現場等で使用する移動用電気工作物の手続きについて https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/electric/detail/kensetsu.html
- 経済産業省 建設現場等で使用する自家用電気工作物に係る手続きのご案内(PDF) https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/law/files/kensetsu.pdf
- 経済産業省 移動用電気工作物の取扱いについて(令和5年3月20日改正、PDF) https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/law/files/230320idouyou.pdf
- デンヨー DCA-25LSKE 取扱説明書(定期点検整備一覧表・主要諸元・参考法規) https://www.hatudenki.com/pdf/pdf_manual_item%5B773%5D.pdf
- BIGLEMON 発電機の出品一覧(2026年9月14日閲覧) https://biglemon.kenkey.jp/list/generators
- アールエス産業 発電機の在庫ページ(2026年9月14日閲覧) https://www.rs-sangyo.co.jp/category/dynamo/
- グロースパワー「セカイ査定」発電機の買取(2026年9月14日閲覧) https://growthpower.jp/Japanese/sekai_satei/generators
- 東京都主税局 固定資産税(償却資産) https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/kazei/work/shokyak_sis
- 国土交通省 土木工事共通仕様書(案)令和8年3月 1-1-1-35 https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun01_syo01_setsu01.html
- 国土交通省 建設工事に伴う騒音振動対策技術指針 https://www.mlit.go.jp/tec/constplan/sosei_constplan_fr_000005.html